RASC活動ブログ

「出前読み聞かせ タロ・プロジェクト」の読み聞かせ担当スタッフは三重大学の学生3名です

平成26年度のJAグループ三重からの受託事業では、食育絵本「おかげ犬タロのお伊勢まいり」を共同制作し、三重県下の約700ヵ所の保育園・幼稚園・教育委員会・図書館に無料送付しました。この絵本の中には、子どもたちに朝ごはんの大切さと食べ物の大事さを伝え、食に興味を持ってもらうために、たくさんの食べ物や料理がでてきます。お餅、お茶、おにぎり、野菜、果物、そして、伊勢の名物、伊勢たくあんや海の幸も描かれています。それらをバランスよく食べたからこそ、おかげ犬タロは元気に無事にお伊勢まいりができたというストーリーになっています。そこには親子で絵本を読みながら、食の楽しさ大切さを伝えてほしいという思いがこめられています。

平成27年度には、県下の保育園・幼稚園等に出向いて絵本を読み聞かせる「出前読み聞かせ タロ・プロジェクト」が立ち上げられ、「絵本」を「紙芝居」にして、一度に多くの子供たちにお話に親しんでもらえるようにしました。このプロジェクトには三重大学教育学部の3名の学生が読み聞かせ担当スタッフとして参加しています。

現在、三重大学大学院教育学専攻 理数・生活系教育領域 理科教育(生物学)在籍の岩切 望さん(上記写真中央)は、ドングリについて研究中です。将来は、幼稚園の先生か保育園の先生を目指されていますので、読み聞かせの後には、季節に合わせて、例えば冬至に食べるものは何ですか、今が美味しい旬の野菜は何ですかという問いかけを行うといったオリジナルな企画を実施しながら活動に参加されているそうです。苦心したのは「ひしゃく」の説明で、やはり現物を見せながらその役割などをまじえて話をすすめると楽しそうにきいてくれるとのことでした。

また、同じく三重大学大学院教育学専攻 理数・生活系教育領域 理科教育(生物学)在籍の山原祐衣さん(写真向って左)は、町屋海岸の海浜植物について研究中です。将来は高校の先生を目指されていますので、その教育実習の体験から、いかに飽きさせないで話をきいてもらえるのかという観点から考案されたクイズやなぞかけ、名産品の紹介等をまじえて、楽しくタロのお話を聞いてもらえるように工夫しながらその活動に参加されているそうです。「第11回子育て応援!わくわくフェスタ」では、何か記念になるものを渡したいとの思いから、日本の食の形である一汁三菜を知ってもらえるようにと、タロと食卓での食器の配置を絵にしたランチョンマット(※参照)を考案し、制作した200枚を配付したところ、特におかあさん方に好評だったとのことでした。それをきっかけにお箸の正しい使い方、ごはんの食べ方を知ってもらえるのではとのことでした。

この出前読み聞かせの活動は保育園・幼稚園だけでなく、病気で小学校に通えない子供たちに対しても行われています。2017年1月25日(水)には三重県立緑ヶ丘特別支援学校の小学1年生から4年生の合わせて7名に対して実施されました。この時は幼稚園・保育園児ではないので、先に紙芝居を見てもらった後に、各自にクイズの内容を載せたA41枚のプリントを配付して、少しだけお勉強するスタイルをとったとのことです。この時のことは三重大学教育学部人間発達科学コース3年に在籍の真弓菜穂さん(写真向かって右)からお話をきくことができました。大学の勉強は教育心理学がメインとのことですが、その他に自主的に演劇活動をされており、そのことがきっかけで読みの担当としてこの活動に参加していただくことになりました。将来は人を楽しませることへのささえとなるような仕事を目指されていますので、読み聞かせのように直に反応が見られる場は演劇ともつながるものがあるそうです。

3名がそろうと、読みは真弓さん、クイズを出すのは山原さん、生徒の中に入って個々に声をかけるのが岩切さんといったそれぞれに合った分野を担当して子供たちに楽しんでもらっているとのことです。

※クリームイエローとライトグリーンのランチョンマットは各100枚ずつ制作されました。

 

■出前読み聞かせ活動の実績

A:保育園、幼稚園(こども園)支援学校(あらかじめ決められた人数に対して実施された)

①  平成27年9月30日(水) 参加園児52名(3~6歳) 場所:わかすぎ保育園(松阪市)

②  平成28年1月27日(水) 参加園児50名(5~6歳) 場所:暁の星こども園(伊勢市)

③  平成29年1月25日(水) 参加児童8名(7~9歳) 場所:三重県立緑ヶ丘特別支援学校(津市)

B:子ども関連イベント(会場では、ある程度の人数を集めてはその都度読み聞かせが実施された)

①  平成27年11月14日(土)、15日(日) 参加児童 延べ人数約60名

第10回子育て応援!わくわくフェスタ 場所:東長島スポーツ公園(北牟婁郡紀北町)

②  平成28年 3月20日(日) 参加園児 延べ人数約50名

むかしあそびっておもしろい!場所:県立みえこどもの城(松阪市)

③  平成28年11月20日(日) 参加園児 約200名

第11回子育て応援!わくわくフェスタ 場所:県立みえこどもの城(松阪市)

※イベント会場では、受け手側の年齢の幅の広さに対しても、学生スタッフ3名はそれぞれの強みや知識を活し、難しい状況にも臨機応変に対応しているそうです。

 

■タロの動画がYou Tnbeで配信されています

日本語版の他に、中国語とポルトガル語の翻訳版も開始されています。

※検索方法:「おかげ犬タロ」で検索すると日本語版(この音声が真弓菜穂さんです)が表示されます。画像の下におかげ犬タロのお伊勢まいり-その画面左下にある「地域戦略」をクリックするとポルトガル語版と中国語版が表示されます。

 

三重大学と㈱赤塚植物園との共同研究について

 

三重大学地域戦略センターと〈株〉赤塚植物園は、高野尾地区の活性化を通じた農業全体のモデルを作り上げることを目的に、プロジェクトへの学術面、事業面からの支援を行うこととし、共同研究契約を平成26年4月1日に締結し、事業推進を図ってきています。

ここでは、「土づくりを最も大切に考え、生命力の高い安全安心な農作物を作り、提供することで、「環境に配慮した持続可能な方法で、農業が他の産業と比べても遜色のない産業となるよう、今の日本における「農業の理想郷」FFCビレッジ(フューチャー・ファーム・コミュニティ・ビレッジ)を創りたいと考えています。
プロジェクト事業の名称は、“花のあるまち高野尾”のイメージそのままに「高野尾花街道」とし、施設名は、朝の新鮮な美味しい取れたて野菜をいち早く皆様にお届けする、そのままに「朝津味」(あさつみ)としました。いずれも公募から選んだものです。

共同研究では、三重大学地域戦略センター長 西村訓弘教授(副学長 社会連携担当)のもと、三重大学大学院生物資源学研究科 坂本竜彦教授をはじめ8人の先生方が参加され、研究等を進めており、産学連携のもと事業への付加価値をつけていく手法は、大きな特色となっています。

■共同研究の実施項目

1)      FFCビレッジの構想、企画に関する研究開発と運営の支援

2)      土づくりと生命力の高い農作物の栽培に関する研究

3)      食べる花に関する研究

4)      FFCビレッジを起点とする地域活性化に関する研究開発

1)及び2)に関連する高野尾花街道 朝津味の農産物売り場では、三重大学コーナー設置による農作物の出品をはじめ、平成27年から始まった「みんなで農業の未来を考える会」では、大学と農業者との直接の対話を通じた農業問題への対応が取り組まれています。開催日:平成27年度(第1回)6/24、(第2回)8/21、(第3回)11/27、(第4回)3/9(平成28年)、平成28年度(第5回)9/7、8第6回)11/11、(第7回)3/9(平成29年開催予定)この第7回の開催時間、開催場所等のご案内は下記三重大学のサイトにてご確認下さい。

三重大学公式ホームページnews

3)食べる花に関する研究エディブルフラワーについては、「津市の高校生、大学生によるお菓子のレシピづくり」の開催を通じながら新たな商品開発に取り組んでいます。

①平成27年年2月20日から28日までMieMuで 三重大学の学生も参加した「エディブルフラワーMini展」は、三重大学と博物館との“博学連携”のもとに行ったものです。

②同年6月15日の第1回スイーツレシピづくり大会では、ケーキレシピづくりがテーマで実施されました。

③10月には、第2回スイーツレシピづくり大会に向けての勉強会(学生16名、一般1名、引率2名 計19名)が開催され、三重大学大学院 地域イノベーション学研究科 三島 隆准教授による講義が行われました。

講義内容:

・エディブルフラワーの基礎知識

→ 日本での歴史、世界での文化(タイ、韓国、イタリア、ドイツ、その他ヨーロッパ)

・機能性、栄養成分 → 抗酸化能、ビタミン類、βクリプトキサンチン  など

・食品衛生

・売れる商品と売れない商品 → 「作品」として評価されるスイーツと「商品化」されるスイーツ

 

④12月には本選が実施され、10月の勉強会に参加した4校6チーム、高田高等学校、久居農林高等学校、三重短期大学(2チーム)、三重大学(2チーム)で商品化をテーマとしたスイーツで競われました。

☆久居農林高校が総合点1位で最優秀賞、三重短期大学Aチームが総合点2位で優秀賞、高田高等学校はエディブルフラワー賞、三重大学Aチームは審査員特別賞を獲得しました。

4)FFCビレッジを起点とする地域活性化に関する研究開発では、平成28年度においては、これまでの研究成果をもとに、さらに新たな視点も加え実施することとし、伊勢別街道を軸に「高野尾を基点とした湯元榊原館、猪の倉温泉など他地域との連携による文化・観光交流」や「6次産業化を目指した“ヨモギ栽培”」について研究会の設置、「サトイモ品評会」などを通じた地域の特産物づくりの取り組みなどを進めています。また、朝津味研修室では環境、食育、健康、文化風土についての“学びの場”を開催していくこととしています。